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雑記帳2020-9-1 [代表・玲子の雑記帳]

2020-9-1
◆Go toトラベルは始まったものの、東京発着は対象外。ステイホームが長引くなかで、熱中症を避けて出歩くこともせず、ひきこもる日が続きました。

コロナを契機に生活のさまざまな面で変化がおこりました。
テレワークや巣篭り、片付け、タッチレス生活がくらしのキーワードになりました。
一方で、減った行動は化粧やおしゃれです。
人のために装う必要がなくなったのです。
マスクをする日常では化粧は手抜き、テレワークなら高価なスーツも要らず、ユニクロで十分。緊張感を欠いたくらしはじつは誠に居心地がいいのでした。

ひきこもりの中でも変化は欲しいと出かけるのも近場です。
この春オープンした立川の新街区GREEN SPRINGSは、まだちょっとときめき感のある場所です。おしゃれな、若者も集まるエリアは「ここが立川?」と思わせます。

3,000人収容のSTAGE GARDENは、ホールが密室状態ではなくオープンになっているのが特徴です。2階席後方が開放されて、野外に音が流れる構造になっています。
コロナ禍でのびのびになっていましたが、辻井伸行さんをむかえたこけら落としもすみ、8月は恐竜ショー「デイアノアライブ」がひらかれました。
新街区は開発前の数年間、ヤギが飼われていたところです。「ヤギのあとは恐竜か」と野次る声もきこえてきそうですが。

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池のむこうがSTAGE GARDEN
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恐竜ショー

辻井さんのコンサートはオンラインで開催されました。
この日は街区を訪れた人たちも開放された窓から聞こえる音を楽しむことができました。最初に演奏された曲はGREEN SPRINGSのために辻井さんが作曲したオリジナルだということです。

子連れの若いお母さんたちが多いと思っていたら、ここは商業区ながら保育園もあるのです。子どもの喜ぶスポットはホール外階段の流れる水だけではありません。その名も「Play!」のプレイルームもあり、小さい子がいても入りやすいレストランが併設されています。

ビオトープのある豊かな植栽は、ここが階上にあることを忘れさせます。
欅やかつら、紅葉などの樹々も、時を経ればもっと大きくなって、風の通り抜ける空間に木陰をつくり、もっと心地よくなるはず。

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街区の中心、SORANO HOTEL(空のホテル)オープンのテープカットが、立川にある国立文学研究資料館館長のロバート・キャンベルさんと元テニスプレイヤーの杉山愛さんを迎えて行われたことはお知らせしたでしょうか。そのSORANO HOTELがWell Beingをコンセプトに食には特にこだわっていると聞いて、「食とくらしの会」の8月の定例会はSORANO HOTELのランチに決めました。

SORANO HOTELには3つの「O」があります。ロゴにあるその「O」の位置が少しずつずれているのは、上ったり沈んだりする太陽をあらわしているのだそうです。

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ホテル正面入り口
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エントランスを入ってすぐ横の壁にあるロゴ

立川は、都心より産地に近いことが魅力。DAICHINO RESTAURANT(大地のレストラン・・・空のホテルに呼応して)では多摩、秩父、甲信地域の産物が提供されます。野菜や肉だけでなく、調味料も、あきる野市にある、東京で唯一の醸造所の丸大豆醤油を使うというこだわりです。

グループなので、通された部屋は適度にソーシャルディスタンスをとって。

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最初に出てきたのは食前酒ならぬ、食前出しでした。
本枯節を使った一番出し汁は富士山の雪解け水、函館の塩がつかわれています。
富士の湧水は国内有数の「超」散水だということです。水の硬度が高いとグルタミン酸のうまみが充分にひきだせず、低いとよく出るということをご存知でしたか。

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野菜は「地産地消」をうたいたいが、立川産だけでは間に合わず、エリアを甲信地域までひろげたのは、「適地適作」の考えもとりいれたからだそうです。青柚子のドレッシングをかけたサラダは実にカラフル。皿の淵にはひしおの合わせみそ。出し酢とショウガのジュレがついてきました。

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メインには富士山サーモンにだし巻き卵。卵は立川の伊藤養鶏場の卵です。
しょうがご飯は那須で栽培された自慢のコシヒカリ。SORANO米の名がついています。

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デザートは3種から選べる。コーヒーは別料金

あいまに出されたお茶はルイボスティ。鉄分もおおく、健康や美容にいいと、女性に人気のお茶です。発酵していないお茶は抗酸化作用があるとききました。
1回や2回、たまにランチするくらいでは効果は期待できませんが、世はPR次第の時代、Well Beingのコンセプトも女性に人気がありそうです。個室を出てくると、レストランのフロアいっぱいの客はほとんど女性でした。

◆長い休みの間に訪ねたもう一軒のカフェは、武蔵五日市駅にほど近い古民家カフェ「小机邸」でした。ぐるなびに紹介され、明治時代に建てられた建物は東京都の有形文化財になっています。

あきる野市三内にある小机家は、江戸時代に山林業で財を成し、明治期に入ってからは五日市線の開業に尽力するなど、地域の発展に尽力してきた旧家です。
その、明治初期に建てられた和洋折衷の母屋の一角が、週末に喫茶室として開放されているのです。

小机邸があるのは、JR五日市線の武蔵五日市駅から秋川街道を青梅方面に進むこと約700mの所。本数は少ないながらバスの便もあります。
五日市線の線路の下をくぐり、坂道を登って、道なりに進むと、間口の広い入り口が見えてきます。そばのバス停の名前も「小机」。「安居」の表札がかかっています。

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入口をはいって、まず目につくのが右手にあるロッジ風の建物。こちらは別に文化財ではなく、ご主人の趣味に使われてているそう。母屋は奥にあります。

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文明開化の時代、西洋風の、バルコニーのついた煉瓦造りの建物が次々にたてられ、その波はここ、西多摩の地にも伝わったのでした。

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外観はそのままに、玄関部分が明治期のままで、靴を脱いで上がった先にある喫茶室は昭和初期に改築されたものだということでした。
相客のいないのを幸い、開放されている1階の写真を撮らせてもらいました。
木造住宅には珍しい螺旋階段、段のひとひとつに彫刻がほどこされていて、当時、贅を凝らして建てたことが推測されました。

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玄関にある螺旋階段
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玄関横にある明治の和室
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喫茶室に隣接する、改装された方の和室
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昭和初期には暖炉はハイカラだった?

メニューはコーヒー、紅茶、抹茶。私が頼んだのは抹茶です。付いたお菓子はひまわりでした。
街道に面しているにもかかわらず、静かな喫茶室で、暫くのんびりお茶をいただきました。

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三時のお茶の時間ちかくになると、客がどっと来店、狭い部屋は密になりそうになりました。あわてて退散しましたが、ひと時、昭和初期のレトロな雰囲気の残る部屋で、静かにお茶を楽しめたのは幸運でした。


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