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私の中の一期一会 №218 [雑木林の四季]

    〝コロナ・ゼロ県”だった岩手県で、遂に新型コロナウイルス感染者を初確認!
  ~「誰にも感染の可能性はある、岩手県も冷静に感染予防に努めたい」と達増知事~

         アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 全国で唯一、新型コロナウイルス感染者「ゼロ」を続けてきた岩手県で29日、県内で初めて“2人の感染”が確認され緊張が高まっている。
 盛岡市の40代の男性は、今月22日に車で関東のキャンプ場に行き、26日まで友人3人と同じテントに4人で宿泊した。
 一緒に参加した友人の一人の感染が28日に分り、29日にPCR検査を受けたところ陽性が判明したのだという。現在は感染症指定病院に入院している。
 一方、宮古市の30代男性のほうは21日に発熱、25日に医療機関と電話で相談したが、咳や発熱、倦怠感、味覚異常などの症状があり、27日に宮古市内の医療機関で検査を受けて感染したことが分かった。
 この男性は宮古市内の事務所で、県内外の4人で仕事の打ち合わせをした後、盛岡市へ移動して市内の飲食店で4人は会食していた。
 感染が分かったのは29日だが、会食した4人のうちの一人が鼻と喉に違和感があると訴えていることから、岩手県は「盛岡市で会食した際に感染した可能性がある」という見方を強めている。
 岩手県の達増知事は、「県内でも新規感染者が増えていく可能性がある。濃厚接触者に限らず、調査・検査を徹底していきたい」と決意を述べた。
 岩手県は、日本で初めて感染者が確認された1月28日から「感染者ゼロ」を続けてきた。
 4月10日に鳥取県で感染者が出て以降は、全国で唯一の“感染者ゼロ県”だったが、その岩手県にも感染者が出たことで、47都道府県の全てで感染者が確認されたことになる。
 岩手県民の一人は「驚きはしたが、岩手県での感染確認も時間の問題だと思っていた。出るべくして出たという印象だ」と話している。 
 老舗旅館の関係者は「他県からのお客が来てくれたら受け入れるしかない。お客が来てくれるよりも〝コロナに罹りたくない気持ち”の方が正直強い」と複雑な心境を吐露した。
 岩手県民の多くは、県外から人が来れば感染への不安が増すことを懸念していたのである。
 29日は、コロナウイルスの感染者が全国で1212人となり、一日の感染者数としては過去最多となった。
 東京都は直近の1週間で、27日の131人を除いて連日250人前後を推移してきた。
 29日は250人だったが、30日には367人もの感染者が確認され、23日の366人を上回って、過去最多記録をたった1日で更新してしまった。
 コロナウイルスの感染拡大は留まることを知らないようである。
 小池都知事は「今がもう“第2波だ”という認識を私自身は持っている。やるべきことは今後も“感染しない”、“させない”ための対策を重ねることに尽きる。都民の命を守るためあらゆる策を総動員したい」などと語った。
 都内全域の飲食店やカラオケ店を対象に8月3日から31日まで、営業時間の短縮を要請する方針を固めたようである・・・
「大坂よ、お前もか!」と言いたくもなるが、大坂府でも29日は、新たに221人の感染者が確認された。。
 1日で221人の感染確認は過去最多記録になるが、そのうち163人が感染経路不明というのも困ったハナシだ。
 吉村大阪府知事は「現状は感染が右肩上がりと言える。20代~30代の方々には何とか気をつけて頂かないと、感染の広がりを止めるのは難しいのではないか。30代以下の若い世代が全体の7割を占めるのだから・・」と困惑気味。
「重症者は3名で、いずれも60代だ。感染経路不明も7割以上になる。すでに感染していた50代の男性が亡くなったことも分った。この男性には基礎疾患があったと聞いている」と続けた。
 大坂府で新たに行った抗体検査やPCR検査の件数は合わせて2074人分で、大坂府の陽性率は10.7%であった。
 大坂府の感染者累計は3841人になった。しかし東京都の累計1万2228人に比べれば大分少ない。
 松井大坂市長は30日、「早ければ8月5日にも大坂ミナミに休業要請をすべきだ」と吉村知事に伝えたことを明らかにした。
  全国で感染者が増加した29日は、東京、大坂に次いで愛知県、福岡県で100人を超える感染者が出た。  
  愛知県は29日に167人、30日に160人の感染が判明した。
 名古屋市は過去最多の108人となり、1日で100人を越えたのは初めてである。
 愛知県の大村知事は、県が27日に改定した4段階の独自指標で、上から2番目の「厳重警戒」に当るという認識を示し「状況は極めて厳しい。県民は不要不急の行動を自粛し感染防止対策の徹底をお願いしたい」と30日の会見で県民に呼び掛けた。
 菅官房長官は30日の記者会見でコロナの新規感染者が29日に全国で1212人も出ていたのに「現時点で緊急事態宣言を再び発令して、社会経済活動を全面的に縮小させる状況ではない」と硬い表情でコメントするだけだった。 
 福岡県も29日は121人の感染者が出た。2日連続の100人越えであった。
  小川知事は30日夕方会見して「決して予断を許さない状況だ。強い警戒感をもって注視していきたい」と述べ、次のように県民に呼び掛けた。
「大人数の会食や飲食は自粛して欲しい。クラスターが発生した施設については施設名を公表する方針だ」と・・・
 福岡県が設けている〝独自の警報基準”には達していないため、最初の頃に行った外出自粛や休業要請は、現段階でお願いすることは考えていないと語った。
東京に隣接する千葉県でも49人が新たに感染したことが分かった。
 県によると、感染したのは10歳未満~80代までの男女49人で、1日の発表数としては過去3番目の多さだが、宣言解除後では最も多い数である。
 木更津市では30代~60代の男女4人が感染したが、4人はすでに感染が確認されていた40代男性の濃厚接触者であることが確認されている。
 船橋市の20代女性会社員は、22日に友人と都内のバーを訪れ飲食をした。
 店内には5,6人の客がいて飲食していた。
 女性は接触確認アプリに「22日に陽性者と接触した」と通知があったので保健所と相談した。
 船橋市は〝女性が都内のバーで感染した”とみている。
 また熊本県では県内で22人に陽性反応がみられたと発表した。
 熊本市の大西市長は記者会見で、「22人の行動は〝会食”を介して感染した可能性が高い」と述べ、〝夜の会食”に強い危機感を示した。
 店舗側の感染対策を調査して、対応が出来ている店の名を公表する考えも明らかにした。
 沖縄県でも30日、50人の感染者を出した。
 前日29日に44人の感染者が出て、1日当たり過去最高多となったばかり。
 27日から4日連続で最多数を更新し続けたことになる。
 岐阜県の古田知事は「感染爆発のリスクが非常に高まっている」と記者会見で警戒感を露わにし、キーワードは「若者、学校、名古屋、酒を伴う飲食だ」と述べた。
 宣言解除後の感染者の7割以上を30代以下が占めているが、彼らの大半が名古屋市内のクラブなどで感染した疑いが強いからだ。
 知事は「名古屋での酒類を伴う食事は極力避けて欲しい」と呼び掛けるなど名古屋に拘った。
“GoToトラベル”キャンペーンがスタートした翌日の23日に、東京では366人もの感染者が出たのは皮肉な感じもする。
 何しろ47都道府県全てでコロナ感染者が出てしまったのに、政府は重い腰を下ろしたままだ。
 今日で7月もお終いだが、東京都が今日、463人の新規感染を確認したと発表したばかりだ。
 テレビからは記者会見中なのか、小池都知事の声が流れている・・・
 感染防止対策と社会機能維持は、どうやってバランスをとるのが正解なのかは誰にも分からない。
 一日も早いワクチンや治療薬の出現を望むしかないのかも知れない。


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