祖道傳東Ⅱ №20 [文芸美術の森]
第二十図 幸逢正師
画 傅 益瑤・文 曹洞宗大本山永平寺
《紙本墨画彩色》 九◯×一二五 軸裝
中国に滞在して五年、道元禅師は天童山において生涯の師、如浄禅師と運命的な出逢いをいたします。如浄禅師六十五歳、道元禅師二十六歳の時です。道元禅師は如浄禅師と顔を見合わせた瞬間に「あっ、この人だ」と感じ、如浄禅師も同じように道元禅師の非凡な才を看破したといいます。
その劇的な出逢いの場面が『正法眼蔵』の「面授」に次のように記述されています。
「はじめて先師天童古仏を妙高台に焼香礼拝す。先師古仏、はじめて道元をみる。そのとき、道元に指授面授するにいわく、仏仏祖祖面接の法門現成せり」
道元禅師は、「なんの幸いがありてか、遠方の外人でありながら、入門を許されたばかりでなく、自由に堂奥に出入りして、師の尊容を拝し、法道を聞くことが出来た」と、如浄禅師との交わりを『正法眼蔵』「梅花」に記述しています。そこには、親子関係のような親密さがうががえ、感応道交の世界でもあります。そして「中冓(ちゅうこう)の事は語るべからず」と、両者の心意気は一致していました。
『祖道傳東』大本山永平寺
その劇的な出逢いの場面が『正法眼蔵』の「面授」に次のように記述されています。
「はじめて先師天童古仏を妙高台に焼香礼拝す。先師古仏、はじめて道元をみる。そのとき、道元に指授面授するにいわく、仏仏祖祖面接の法門現成せり」
道元禅師は、「なんの幸いがありてか、遠方の外人でありながら、入門を許されたばかりでなく、自由に堂奥に出入りして、師の尊容を拝し、法道を聞くことが出来た」と、如浄禅師との交わりを『正法眼蔵』「梅花」に記述しています。そこには、親子関係のような親密さがうががえ、感応道交の世界でもあります。そして「中冓(ちゅうこう)の事は語るべからず」と、両者の心意気は一致していました。
『祖道傳東』大本山永平寺
2020-06-14 07:24
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