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草木塔 №63 [ことだま五七五]

柿の葉 14

              俳人  種田山頭火

  結婚したといふ子に 3

 草の咲けるを露のこぼるるを
 吹きぬける秋風の吹きぬけるままに
 やつと咲いて白い花だつた
 落葉の濡れてかがやくを柿の落葉
 悔いるこころの曼珠沙華燃ゆる
 ふるさとの土の底から鉦たたき

『草木塔』 青空文庫

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