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草木塔 №62 [ことだま五七五]

柿の葉 13

              俳人  種田山頭火

    結婚したといふ子に 2

 歩くほかない草の実つけてもどるほかない
 あたたかい白い飯が在る
 ふつと影がかすめていつた風
 風の明暗をたどる
 立ちどまると水音のする方へ道
 ほんのり咲いて水にうつり

『草木塔』 青空文庫

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