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草木塔 №59 [ことだま五七五]

柿の葉 10

                 俳人  種田山頭火

   庵中独坐
 
  こころおちつけば水の音
  ひらひら蝶はうたへない
  ぬれててふてふどこへゆく
  大いに晴れわたり大根二葉
  何おもふともなく柿の葉のおちることしきり
  柚子の香のほのばの遠い山なみ
  にぎやかに柿をもいでゐる

「草木塔」 青空文庫


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