SSブログ

浜田山通信 №260 [雑木林の四季]

新型コロナウイルス

            ジャーナリスト  野村勝美

 新型コロナウイルス騒動は、ダイアモンド・プリンセス号の乗客全員が下船した段階で一段落したと思っていたら、その後からの方がパニック状態になった。テレビは朝から晩までどこそこで新しい感染者が現れ、死者も出たと報じている。。北海道では小中学校が一斉休校、イタリア、イランなどヨーロッパ、中東にも拡がり、世界中の株式市場が大暴落・・・とまさにパンデミックのようだ。アメリカではインフルエンザが大流行しているが、これはほんとは新型コロナウイルス肺炎だなどとSNSでは伝えられていたり、100年前のスペインカゼの映像が流されたりしている。私の孫が勤めている小学校では六年生を送る会や保護者会を中止した。資生堂やユニチャームは出勤せずにテレワークに入った。盛り場の飲み屋やレストランも客ががた減りし、売り上げは激減しているという。プロ野球のオープン戦は観客を入れない、人気アーティストのショーなども中止。マスクが足りなくて、3日前に病院に出かけた時には、開店前のドラッグストアにマスク買いの行列ができていた。ウイルスがマスクくらいで防げるはずがないのに、いまや街で歩いている人の8割はマスクをつけている。
 もとはといえば、中国からの観光客をコロナウイルス肺炎発生後もどんどん入国させたためだ。折から春節という中国人の大移動期でもあり、爆買いで有名な上々客、東京、大阪、京都をはじめ日本中の観光地はどこもかしこも中国人だらけ、致死率も低く武漢地区の患者だけ気をつけておけばよい、こんなビジネスチャンスを逃すわけにはいかないというわけだ。それも在中日本人の引き上げと同時に中国からの観光客も来なくなり、日本中の観光地から外国人の姿が見られなくなった。欲呆けの反動は恐ろしい。日本の老舗旅館が倒産したり、有名飲食店からも客離れが著しい。とにかくこの騒ぎがおさまるのを待つより仕方がない。
 ダイアモンド・プリンセス騒ぎの時、私は老人会の囲碁の仲間に聴いたことがある。クルーズ船に乗ったことがあるか。5人中2人は、地中海と東南アジアで10日ほど、2人とも70代。私はクルーズ船の存在すら知らなかったのだが、週刊誌の記事によると「ダイアモンド・プリンセスに10回、飛鳥に25回乗った」という人がいた。たしかに飛鳥という名前は知っていたが、船で外国旅行をするという行動様式は私の頭に入ってきたことがない。私の亡妻は、20年ほど前に兄妹4人でフランスからサンクトペテルフルグまでバルト海を旅行したが、あれはクルーズ船だったのだろう。あの頃から日本人はけっこう豊かで恵まれた生き方をしてきたということか。それが今手痛いしっぺ返しを受けている。新型コロナウイルスは中国のコウモリとアルマジロに寄生しそれを食った中国人にうつったという。これも人間のやってきた環境破壊に対する自然の報復なのかも知れない。

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。