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浜田山通信 №259 [雑木林の四季]

めまいで救急搬送

            ジャーナリスト  野村勝美

 スイスのダボスで1月21日から24日まで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)は、トランプ米大統領とスウエーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが招かれて演説をするので注目された。この会は各国の政官財界の幹部、有識者三千人が参加、世界の緊急課題について話し合う。しかしここで何らかの決定をし、各国がそれに従うというような国際会議ではない。特別に広報するとか記者会見をするなどもしないから、1970年代から続いているもののメディアでとりあげられることもない。それでも今年は違うのではないかと期待したが、日本のメディアはNHKが大きく報道したほかは、東京新聞が二面で伝えたくらいだった。読売はトランプの演説だけを報じ、グレタさんのことはノー・タッチ。トランプは、とここまで書いてめまいがしたのでペンを止めた。
 翌1月28日駅前の本屋で棚を見ているとまためまいが始まり、左右の視野が右左に別れたり、上下別々に動き出し、立っておれなくなった。話していた若い店長が抱えて脚立に座らせてくれたが、座っておられない。そのまま床に倒れこんだらしい。「救急車呼びましょうか」「頼む」とそこまでは憶えているが、10分ほどして救急車が来るまでは意識喪失の状態だったようだ。救急隊員が「お名前は?」とか「年齢は?」とかきいてきたときは意識はしっかりして住所や生年月日もきちんと答えられた。タンカにのせてくれ救急車に運び込まれたときは、何だかいい気分だった。
 昔救急車で浜田山から新橋の慈恵医大へ運ばれたことがある。胸苦しいのでかかりつけの近所の小池医院に行くとすぐ救急車を呼んでくれ、自分も同乗して大学の救急治療室までつきそってくれた。ほんとに救急医療体制はありがたい存在だ。いくら感謝してもしきれない。
 救急車は環七近くの佼成病院に運んでくれた。昔は中野車庫近くのオンボロ病院だったが、いまは立正佼成会本山付近に巨大な病院を新築し、救急患者も受け入れてくれる。書店が呼んでくれた息子夫婦や孫までかけつけて、脳や循環器の検査も無事終了、結局「どこにも異常なし。おそらく一過性のめまい、念のため、昔の心筋梗塞あとを再検査してください」ということで一件落着した。その後近くの病院で24時間心電計検査もやり、精密検査が必要となったが、90歳を超えて再手術はしないと自分で決めた。
 めまいの治療は難しいらしい。脳神経のどこかに異常が起こるのだが、それが何時間も続くわけもないし、続いたら途中でさようならということになる。
 2月11日死去したプロ野球の野村克也元監督は沙知代夫人と同じ虚血性心不全だったが、めまいも虚血性脳神経不全みたいなものだろう。いまも一日に一回くらいは立ち眩みのような感じに襲われるが、目をつむってソファーに座りこめばおさまる。よってこんなヨタヨタ話も何かの参考になるやもしれず書き続けます。

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