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草木塔 №56 [ことだま五七五]

柿の葉 7

             俳人  種田山頭火

   毛越寺
 
 草のしげるや礎石ところどころのたまり水


   平泉
 
 ここまでを来し水飲んで去る


   永平寺 三句
 
 水音のたえずして御仏とあり
 てふてふひらひらいらかをこえた
 法堂(ハッタウ)あけはなつ明けはなれてゐる


『草木塔』 青空文庫


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