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草木塔 №55 [ことだま五七五]

柿の葉 6
               俳人 種田山頭火

   国上山

 青葉わけゆく良寛さまも行かしたろ

   日本海岸

 こころむなしくあらなみのよせてはかへし
 砂丘にうづくまりけふも佐渡は見えない
 荒海へ脚投げだして旅のあとさき
 水底の雲もみちのくの空のさみだれ
 あうたりわかれたりさみだるる
 水音とほくちかくおのれをあゆます

『草木塔』 青空文庫

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