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ミツバチからのメッセージ №18 [ふるさと立川・多摩・武蔵]

トウヨウミツバチの南限―5

      造園家・ミツバチ保護活動家  御園 孝

 東ティモールではアラビカ種とロブスター種の2種類のコーヒーが栽培されています。ブラジルなどでは収穫しやすいように、低く剪定されているそうですが、ここでは伸び放題で5~6mほども有ります。現地の人たちは普段コーヒーを飲まないで、コーヒーの葉っぱのお茶を飲んでいます。来客には砂糖をたっぷり入れてあるコーヒーを出してくれるのですが、甘すぎてとても飲めませんからお茶をいただいていました。お砂糖は貴重品なので歓迎の印なのでしょうがないのですが。
 電気のない集落ですが、何故か携帯電話が普及していて、とても不思議に思いました。集落を散歩していると、すぐにその疑問の答えを見つけることが出来ました。家の屋根にB-5ほどのソーラーパネルが付いていて、携帯電話の充電をしていました。
  首都ディリでは電気が普及しているにもかかわらず、信号がひとつもありません。しかし交通事故はあまりなく、運転手たちは巧みな運転さばきで乗り切っているようでした。その後信号が出来たとたん、あまりにも事故が多発して、信号を一時中止にしたそうです。
  山間部の集落には全く電機が無くパソコンを使うことが出来ません。数日おきに地方都市マウベシのホテルに戻った時にだけ、やっとパソコンが出来お風呂に入ることが出来るのですが、停電は日常茶飯事で止まると3日ほどそのままです。お風呂もちょっとしたシャワー程度で、二人は入れませんし断水もします。
  こちらへ来る途中で立ち寄った食堂では、注文するとニワトリを潰し薪に火をつけるので、食事には2時間ほどかかり、のんびり構えなければなりません。少々違和感があったのですが、食堂でも民家でも食事を作るときに必ず、マサコという商品名の味の素が使われています。
 ハヒタリの森には野生トウヨウミツバチが何か所にも巣を作っていたので、巣門の向きを確認してみました。北半球では南向きなので、南半球では北向きだろうと調べてみるとやはりほとんどが北向きでした。


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 森の中で育てるコーヒーの木
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コーヒーの花
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どこの店にもマサコが売られている
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造りはいいがライフラインが伴わないホテル
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真っ暗の中で話し続ける現地の人(カメラのフラッシュの明かり) 

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