草木塔 №50 [ことだま五七五]
柿の葉 1
俳人 種田山頭火
生野島無坪居
あたたかく草の枯れてゐるなり
旅は笹山の笹のそよぐのも
門司埠頭
春潮のテープちぎれてなほも手をふり
ばいかる丸にて
ふるさとはあの山なみの雪のかがやく
宝塚へ
春の雪ふる女はまことうつくしい
あてもない旅の袂草こんなにたまり
たたずめば風わたる空のとほくとほく
あたたかく草の枯れてゐるなり
旅は笹山の笹のそよぐのも
門司埠頭
春潮のテープちぎれてなほも手をふり
ばいかる丸にて
ふるさとはあの山なみの雪のかがやく
宝塚へ
春の雪ふる女はまことうつくしい
あてもない旅の袂草こんなにたまり
たたずめば風わたる空のとほくとほく
『草木塔』 青空文庫
2019-10-12 10:31
nice!(1)
コメント(0)
コメント 0