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浜田山通信 №248 [雑木林の四季]

核禁止条約に署名・批准を

             ジャーナリスト  野村須美

 「悪夢を見るような民主党」といううまい表現がきいて選挙はアベ自民党が勝ったが、年をとると何とも気味の悪い悪夢をよくみる。何かの形をしているわけではないが、気色の悪いことおびただしい。八月はヒロシマ、ナガサキ、敗戦記念日と続く。ことしは韓国との問題が続いた。名古屋では少女像の展示に火をつけるという脅迫状がきて、河村市長はただちに撤去した。京都アニメーションの事件もあったのでびくついたのかもしらないが管理者としては情けない。
 アベさんも他人さまのこととなるとたとえがうまくなるが、自分のことには弁解さえしようとしない。8月9日ナガサキでの平和記念式典に参列しあいさつの中で「唯一の戦争被爆国として『核兵器のない世界』実現にむけた努力をたゆまず続けること。これは令和の時代においても変わることのない我が国の使命です。」といいながら、田上富久長崎市長の訴えた「日本は今核兵器禁止条約に背を向けています。一刻も早く条約に署名、批准してください。」には全く耳を貸そうとはしなかった。ただ「核保有国と非核保有国の橋渡しに勤め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意です」と述べるにとどめた。詭弁というほかない。
 自らが核の傘に入りながら何が核保有国と核反対国との橋渡し役になるというのか。どうして唯一の被爆国が核禁止条約を批准したら橋渡し役ができないのか。
 とにかくいまなお13880発の核兵器があり、アメリカとロシアは両国の間で締結している中距離核戦力全廃条約からの離脱を宣言した。核保有国はいまやイスラエル、パキスタン、インドなどにも拡がり、いつどこで核戦争が始まるかわからない。そうなれば地球は終わりだ。ローマ会議だかが、もう何十年も前から地球滅亡2分前とか3分前とか発表していたが、最近そんなニュースも見ない。恐怖の均衡が続いて皆疲れてしまったのだろう。
 だからといってこのまま放っておいていいわけではない。せっかく2017年に核兵器禁止条約が国連で採択されたのに、唯一の被爆国日本が署名も採択もしていない。これはどう考えても何度繰り返してもおかしい。日本はアメリカの属国だろう。なんだってアメリカの顔色をうかがい、終戦後74年間アメリカのいいなりになってきた。いいなりにせざるをえなかった。しかしせっかく国連が決めたのさえ何だかんだ屁理屈をつけて認めようとしない。
 私は毎晩のように悪夢をみる。脳の構造はひびが入ってきている。同じことを何度も繰り返す。しかし核禁止条約だけはなんとしても署名批准してほしい。
 プラスチックごみや地球温暖化、大問題が次々に地球を襲ってくる。もとはといえば人間の営為からきたこと。人間は反省、自己批判する能力を持っているのだからがんばろう。

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