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対話随想余滴 №16 [核無き世界をめざして]

対話余滴 16   関千枝子から中山士朗様

            エッセイスト  関 千枝子

 退院から早くも二週間たちました。なんだかばたばたしていて、もうそんなにたったかしら、という感じです。
 世の中、相変わらず「令和ブーム」で、バカみたいと思うことばかりです。「海ゆかば」の話は、ほとんどの人が話しませんし、皇室の記事が異常に増えているのが目立ちます。本当に何か、変、です。
 退院後の暮らしも、三カ月の病院生活の間に、用事をたくさん先送りしていて、それを片づけるのも大変だったのですが、介護支援2に判定され、介護の人との打ち合わせなども、大変でした。退院のその日に、打ち合わせに来てくださり、とても親切なのですが、いろいろ契約とかなんとか、いちいちハンコがいりまごまごです。この頃ハンコ使うこと減って来たこともあり、私、ハンコ押すのへたくそ、大変!。用具も購入したのですが、この一つ一つに契約書やハンコ。
生活支援のヘルパーさん、大変ベテランらしく、手際がいいのですが、来るたびにハンコがいります。連日のハンコにびっくり。それでも、用具は、定価の一割で買えありがたいです。九割は公的な補助なので、書類やハンコがたくさんいるのも仕方ないかもしれません。わかりますが。 
 生活支援は、週一度、私のできないところの掃除などを手伝ってくださいます。もしかしたら中山さんのところにもこんなヘルパーさんが来てくださっているのかもしれませんが、本当に四十分くらいで、手早く上手に仕事してくださり、感心してしまいます。 
 用具の中でみなさんあまりご存知ないと思う道具は風呂に入るためのもの、病院のリハビリではシャワーを練習させられ、これは自分一人で完璧にできるようになったのですが、シャワーだけでは嫌ですね。暑い日であっても湯のなかでゆっくり温まりたい。しかし、私の足の状態では、風呂桶が深すぎては入れない。そんなとき助けのために、風呂桶の上に板、桶の中に椅子を置き、これを使うとうまく入れるのです。こんな道具など三点を一万円位で、購入できました。大助かりです。介護の制度についてはいろいろ問題も多いと思いますが、やはり大事な制度だと思いました。
 食事は食欲も、まあまあですが、毎日トマトをたくさん食べています。病院の食事は野菜が多く、ヘルシーだったのですが、トマトは、高価なためか、あまりなく、トマトが欲しいと言って娘に差し入れてもらったこともあります。退院後、毎日トマトを食べているのですが、トマトには病気の人を癒やすなにかがあるのでしょうか。原爆の時のことを思い出しました。中山さんもトマトを欲しがりお父さんが苦心された話、前に伺いましたが、本当に原爆の時、けがをした皆さんがトマトを欲しがったのを思い出します。トマトが、傷に沁みないのがよかったのか。そんなことを思いながら毎日トマトを食べています。

 まあ、こんなことで。ガタガタしていますが、とにかく私の今の状態はパワー不足、体力不足なのです。それだけ大腿骨骨折は体力を使うということらしいです。もちろん手術のすぐ後からリハビリ、歩く練習をしているのですが、私の今の状況では歩行が、ちょっと長いところは杖だけでは無理で、杖とサイドカートの二つで歩いているのです。もちろん歩行器などをつかえばもっと楽に歩けるのですが、近所だけでなく、さまざまな場所にいくのに歩行器では不便です。さまざまな乗り物を使う、階段、エスカレーターをつかわなければならないところもある。いろいろなことを考え、少し遠い距離を歩くには杖とカート、近いところ(わがマンションの中など)は、杖。ほかに屋内は,伝い歩きも併用、何もなしで歩きます。
こんなことでも、体力不足ですぐ息が上がってきますが、体力(パワー)を取り戻すためには、結局歩くことしか方法はないということです。それで、毎日できるだけ歩くようにしています。ただ杖とサイドカートの歩行ですと傘がさせず、雨の日が問題なのですが。

 まあ、こんな日々で時間のロスも多く、かっかとしていますが、とてもうれしい知らせも入っています。
 対話随想で、早川与志子さんの北杜市の感動的なコンサートのこと書きました。早川さんからうれしい便りが来ました。あのコンサートで歌われた歌手の方から、今度は自分たちが早川さんの思いを引き継ぎ、コンサートをしたいと言ってこられたそうです。核廃絶、平和の気持ちを引き継いで、ヒロシマから被爆二世の方も招くそうです。こうしたことには広島市も、被爆二世の方の旅費などをヘルプしてくださるそうで、いいですね、早川さんも、もう二度と同じようなことはできないと思っていたそうですが、歌手の方の熱心な思いに、司会などを手伝うそうです。早川さんの思いが引き継がれたそうで本当にうれしいですね。
 それからある大学の学生さんが、ヒバクシャの問題に関心があり仲間の友人と二人でぜひ話を聞きたいと言ってきて、六月の末、お会いすることにしました。この学生さんは、竹内良男さんの紹介です。でも、近頃原爆のことに興味を持ったようで、私の本など読んでいないようです。でも、こういう若い人々が出てくるということはうれしいことですね。
 それから、「対話随想」の二〇一七年ごろにも書きましたが、シニア劇団の全国集会があり、奈良の熊本一さん(劇団大阪)のシニア劇団が『広島第二県女二年西組』を演じ、それを見て、このドラマを演じる劇団もあったという話を書きました。其の後、劇団大阪のシニア劇団「豊麗線」は、熱心にこのドラマを演じてくださっていますが(出前公演などもなさっています)、二回目のシニア劇団の全国大会の方が二〇二〇年、オリンピックの真っ最中に東京で開催されるそうです。それに「豊麗線」は「二年西組」で参加すると言われ、そんなことができればいいですがね、と半分は本当かなという気で聞いていたのです。そしたら、本当に二〇二〇年夏、東京で大会をやることが決まったのですって。「豊麗線」は本当に「二年西組」で参加するのですって!
えらいこっちゃ、大いに宣伝して、人集めしないと、と思っています。 それまでに、大いに元気のならないと。ぼやぼやしてはいられません。

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