私の中の一期一会 №191 [雑木林の四季]
令和初の国賓・トランプ米大統領への安倍流「おもてなし外交」に思う
~ゴルフ、大相撲観戦、炉端焼き・・と過剰接待(?)の安倍外交~
~ゴルフ、大相撲観戦、炉端焼き・・と過剰接待(?)の安倍外交~
アナウンサー&キャスター 藤田和弘
令和初の国賓として来日したトランプ大統領夫妻は28日、4日間の滞在を終えて帰国の途に就いた。
ワシントンに着いてすぐに発信されたとみられるトランプ氏のツイッターは、「大成功の旅を終えて日本から戻った。多くの分野で大きな進展があった」とアメリカ国民に日米首脳会談の成果を誇るものであった。
日本は「素晴らしい指導者安倍晋三首相がいる偉大な国だ!」などとも書き込んで、今回の訪日に満足感を示したと共同通信がワシントンから伝えている。
さらに、新天皇・皇后両陛下との会見や首脳会談など、行事の様子を収めた“動画”も併せて投稿して「ありがとう、日本」と大いなる謝意を表明した。
だが、ホワイトハウスに到着した後、トランプ夫妻は記者団の前を通り過ぎるとき、質問には何も答えなかったという.
今回のトランプ大統領訪日では、安倍首相のやり過ぎとも思える“おもてなし外交”の振る舞いに、私は「日本の恥じ」を見た思いがしたのである。
安倍首相は首脳会談の前日、朝から千葉県のゴルフ場で大統領とプレーを共にした。
そのあと国技館に直行して大相撲千秋楽を観戦させ、優勝した朝乃山に米大統領杯の授与まで演出した。
慌ただしく国技館を出て向かったのは、炉端焼きの店だった。
いくら相手が超大国の最高権力者だからといって、一国の首相が先頭に立って、嬉々としてやることなのだろうか?という思いで、テレビから流れるニュース映像を見ていた。
プレジデントオンラインは、トランプ氏が日本滞在中につぶやいた一言で日本では騒ぎになっていることを明らかにした。
懸案の日米貿易交渉について「日本との交渉では、素晴らしい進展がある。農業と牛肉がそうだ。7月の選挙まで待つが、I antisipate big nunbers(注、大きな成果を期待している・・)」というツイートが世界を駆け巡ったからである。
このツイートについて、自民党内では、おおむね歓迎の声が上がっているというのも驚きだ。
安倍首相はトランプ氏に「日本では7月に選挙がある。それまで自由貿易交渉の妥結を待って欲しい」と頼みこんだという報道が一部にある。
今回の日米首脳会談では共同声明を出さないことが事前に決まっていた。
トランプ大統領が農産物の関税引き下げを強く求めていることで貿易交渉は進展していないからだ。
日本としては、アメリカとの貿易交渉でTTP以上の関税引き下げには応じない方針だが、首相は応じるという約束をしたのではないか。しかもビッグ・ナンバーな譲歩を・・
来年のアメリカ大統領選を前に、日本との貿易不均衡を大幅に改善できれば、“トランプ大統領の再選に有利”になることは確かだろう。
「大統領選までに形にするから安心して欲しい」と安倍首相が持ち掛けたのではないかという噂もある。
貿易交渉の妥結を先延ばししてもらう見返りに、交渉では大幅な譲歩を約束したとすれば、参院選前には秘密にしておきたかったに違いない。
その“密約”をトランプ氏にバラされたのは誤算 だったろう。
日本が大幅な譲歩を強いられることになったら、国民はツケを払わされることになる。
党利党略のため、“国益より選挙事情”を優先させたのだとすれば、安倍政権は国益を売ったことになるとプレジデント・オンラインも書いている。
慶応大学の金子勝名誉教授も28日のツイッターで、「バカボンボン外交だ」だと首相の過剰接待をこき下ろした。
牛肉や農産物でアメリカに譲歩すれば、自民党支持層の農業票が離反する懸念は確かに考えられる。
選挙の後になればその心配は減る筈である。
日米FTA貿易交渉では、屈辱的な受け入れを迫られたのではないか。
極めて不利な合意を約束させられた可能性は否定できない・・・
トランプ大統領は27日午後、元赤坂の迎賓館で拉致被害者家族と面会した。
大統領は「安倍首相がこの問題を解決したいと思っていることは強く感じている。あなた方の息子や娘を帰国させたい」と述べ、同席した首相も「大統領は皆さんの気持ちに添った外交努力を重ねてくれている」と話したという。
家族会は、「首相は好機を逃さず解決につなげて欲しい」と要望したそうだが、すぐに希望が叶うことはないのではないか。
拉致被害者家族と大統領の面会が、首相の“やってるふり選挙パフォーマンス”でないことを願うが、解決に向かって前進するかどうかは分からない。
去年の6月頃に読んだ「日本人のハチ公的体質は不幸しか招かない」と題する、仏フィガロ紙の東京特派員・レジス・アルノー氏が書いた記事を思い出した。
日本人は、とても特別な何かを持っている。それは「盲目的な服従ともいえる忠誠心」である・・という書き出しに興味をもって読んでみた
犬のハチ公は死んで帰ってこないご主人をいつまでも待っていた。この逸話からは“尊厳の放棄ともいえる忠誠心”を見ることが出来る。
ハチ公的体質は指導者でなく「指導される人々」を作りだしてしまった。
自分の上司がどんなにポンコツで、腐っていても、上司という理由で従順に従う・・・
しかし、時代は変わる。“上下関係で成り立つような忠誠心”は最早危険な時代になった。
理不尽な状況に背を向ける人が増えれば、日本も少しづづ変わっていくかもしれない・・というものだった。
ご主人さまのトランプ大横領に忠誠を尽くす、日本の安倍首相は“ハチ公的忠誠心”を持っていないとは言えないだろう。
国民は理不尽な状況に背を向ける必要があるのではないか、令和という新しい時代になったのだから。
ワシントンに着いてすぐに発信されたとみられるトランプ氏のツイッターは、「大成功の旅を終えて日本から戻った。多くの分野で大きな進展があった」とアメリカ国民に日米首脳会談の成果を誇るものであった。
日本は「素晴らしい指導者安倍晋三首相がいる偉大な国だ!」などとも書き込んで、今回の訪日に満足感を示したと共同通信がワシントンから伝えている。
さらに、新天皇・皇后両陛下との会見や首脳会談など、行事の様子を収めた“動画”も併せて投稿して「ありがとう、日本」と大いなる謝意を表明した。
だが、ホワイトハウスに到着した後、トランプ夫妻は記者団の前を通り過ぎるとき、質問には何も答えなかったという.
今回のトランプ大統領訪日では、安倍首相のやり過ぎとも思える“おもてなし外交”の振る舞いに、私は「日本の恥じ」を見た思いがしたのである。
安倍首相は首脳会談の前日、朝から千葉県のゴルフ場で大統領とプレーを共にした。
そのあと国技館に直行して大相撲千秋楽を観戦させ、優勝した朝乃山に米大統領杯の授与まで演出した。
慌ただしく国技館を出て向かったのは、炉端焼きの店だった。
いくら相手が超大国の最高権力者だからといって、一国の首相が先頭に立って、嬉々としてやることなのだろうか?という思いで、テレビから流れるニュース映像を見ていた。
プレジデントオンラインは、トランプ氏が日本滞在中につぶやいた一言で日本では騒ぎになっていることを明らかにした。
懸案の日米貿易交渉について「日本との交渉では、素晴らしい進展がある。農業と牛肉がそうだ。7月の選挙まで待つが、I antisipate big nunbers(注、大きな成果を期待している・・)」というツイートが世界を駆け巡ったからである。
このツイートについて、自民党内では、おおむね歓迎の声が上がっているというのも驚きだ。
安倍首相はトランプ氏に「日本では7月に選挙がある。それまで自由貿易交渉の妥結を待って欲しい」と頼みこんだという報道が一部にある。
今回の日米首脳会談では共同声明を出さないことが事前に決まっていた。
トランプ大統領が農産物の関税引き下げを強く求めていることで貿易交渉は進展していないからだ。
日本としては、アメリカとの貿易交渉でTTP以上の関税引き下げには応じない方針だが、首相は応じるという約束をしたのではないか。しかもビッグ・ナンバーな譲歩を・・
来年のアメリカ大統領選を前に、日本との貿易不均衡を大幅に改善できれば、“トランプ大統領の再選に有利”になることは確かだろう。
「大統領選までに形にするから安心して欲しい」と安倍首相が持ち掛けたのではないかという噂もある。
貿易交渉の妥結を先延ばししてもらう見返りに、交渉では大幅な譲歩を約束したとすれば、参院選前には秘密にしておきたかったに違いない。
その“密約”をトランプ氏にバラされたのは誤算 だったろう。
日本が大幅な譲歩を強いられることになったら、国民はツケを払わされることになる。
党利党略のため、“国益より選挙事情”を優先させたのだとすれば、安倍政権は国益を売ったことになるとプレジデント・オンラインも書いている。
慶応大学の金子勝名誉教授も28日のツイッターで、「バカボンボン外交だ」だと首相の過剰接待をこき下ろした。
牛肉や農産物でアメリカに譲歩すれば、自民党支持層の農業票が離反する懸念は確かに考えられる。
選挙の後になればその心配は減る筈である。
日米FTA貿易交渉では、屈辱的な受け入れを迫られたのではないか。
極めて不利な合意を約束させられた可能性は否定できない・・・
トランプ大統領は27日午後、元赤坂の迎賓館で拉致被害者家族と面会した。
大統領は「安倍首相がこの問題を解決したいと思っていることは強く感じている。あなた方の息子や娘を帰国させたい」と述べ、同席した首相も「大統領は皆さんの気持ちに添った外交努力を重ねてくれている」と話したという。
家族会は、「首相は好機を逃さず解決につなげて欲しい」と要望したそうだが、すぐに希望が叶うことはないのではないか。
拉致被害者家族と大統領の面会が、首相の“やってるふり選挙パフォーマンス”でないことを願うが、解決に向かって前進するかどうかは分からない。
去年の6月頃に読んだ「日本人のハチ公的体質は不幸しか招かない」と題する、仏フィガロ紙の東京特派員・レジス・アルノー氏が書いた記事を思い出した。
日本人は、とても特別な何かを持っている。それは「盲目的な服従ともいえる忠誠心」である・・という書き出しに興味をもって読んでみた
犬のハチ公は死んで帰ってこないご主人をいつまでも待っていた。この逸話からは“尊厳の放棄ともいえる忠誠心”を見ることが出来る。
ハチ公的体質は指導者でなく「指導される人々」を作りだしてしまった。
自分の上司がどんなにポンコツで、腐っていても、上司という理由で従順に従う・・・
しかし、時代は変わる。“上下関係で成り立つような忠誠心”は最早危険な時代になった。
理不尽な状況に背を向ける人が増えれば、日本も少しづづ変わっていくかもしれない・・というものだった。
ご主人さまのトランプ大横領に忠誠を尽くす、日本の安倍首相は“ハチ公的忠誠心”を持っていないとは言えないだろう。
国民は理不尽な状況に背を向ける必要があるのではないか、令和という新しい時代になったのだから。
2019-05-26 17:38
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コメント(1)
藤田さん、こんにちは。やはり、安倍さんはトランプの奴隷というか犬でしたね。こうなると思ってましたよ。相変わらず自分のことばかりで絶望です。
by 笠井康宏 (2019-06-07 10:59)