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私の中の一期一会 №188 [雑木林の四季]

          失言オンパレードの桜田義孝五輪担当大臣がついにクビを切られた
      ~「安倍・麻生道路」整備事業で「忖度」発言の塚田副国交相も辞任した~

        アナウンサー&キャスター  藤田和弘


 4月5日に塚田一郎国土交通副大臣、10日には桜田義孝五輪担当大臣が、共に“不適切”な発言の責任をとって相次いで辞任した。
 これまでも事実誤認や失態・失言が続いて“無能大臣”のレッテルを貼られていた桜田五輪担当大臣は、10日に都内で開かれた自民党の高橋比奈子衆議院議員のパーティで致命的な失言をした。
 「来年は東京オリンピック、世界中の人が日本にくる。おもてなしの心を持って復興に協力していただければありがたい。そして(大震災被災地の)復興以上に大事なのは高橋さんです」と被災者の気持ちを逆なでするような無神経な発言をした。
 首相はこれまで桜田氏を何度も庇い続けてきたが、東日本大震災の被災地にからむ失言となればハナシは別だった。
 かつて大震災が「東北だから良かった」と口を滑らせて更迭された今村雅弘大臣同様の“即刻辞任”となったのである。
 前回の参院選で自民党は東北地方で苦戦したので、「復興以上に高橋さんが大事」という失言が夏の参院選に及ぼす影響を考え、発言から2時間足らずのスピード辞任になったとみられている。
 桜田氏は、“被災者の気持ちを傷つける失言だった”と反省を口にして発言を撤回、責任を感じて辞表を提出したと語った。
 しどろもどろの答弁や蓮舫議員を「レンポウさん」、石巻市を「いしまきし」と何回もいい間違えるなど失笑もので、閣僚としての資質を問題視する声が多かった桜田義孝衆議院議員である。
 所属する二階派の幹部も「もう庇いきれない」と白旗をあげたという。
 安倍首相は「被災者の皆様に深くお詫び申し上げたい。任命責任はもとより私にあり、こうした事態に至ったことについて、国民にお詫び申し上げる」と陳謝した。 
  それにしても、安倍首相は「何故、あんなお粗末な人を大臣にした」のだろうか。
 政治アナリストの伊藤惇夫氏によれば、安倍首相は昨年9月の総裁選で、何としても3選を果たしたかった。そのため派閥にすり寄る必要があったのだ。
 二階派44人の票を固めて貰うため、大臣ポストを2つ約束したという。
 桜田義孝、片山さつき両大臣の誕生には、そうした事情があったのである。
 五輪担当相はさほど重要ではない。要するに軽量ポストと見られている。
 安倍政権は、加計学園や文書改ざんの問題でも適当な言い訳をして終わりにしようとしている。
 あったこともなかったことにしたり、論点ずらしや批判の矛先をそらすことなどに長けている。
 ただでさえバラバラな野党は、数の力で抑え込こむことができる。
 やりたい放題が通るから、巨悪は何時まで経っても目に見えてこないのだ。
 プレジデントオンラインにも似たような記事が出ていた。
 安倍首相は今回、人事で徹底した論功行賞を行ったというのだ。
 資質がなくても、少々スキャンダルを抱えていても、総裁選で自分を応援してくれた派閥の領袖の推薦に基づいて入閣させただけの話しなのだ。
 だから桜田氏に限らず、問題を起した閣僚が説明責任を果たさなければ、更迭に踏み切るだけのハナシだ。
 マスコミは、閣僚が問題を起すと「首相の任命責任」を指摘するが、適当な言い訳でお茶を濁されてしまうのがオチだ。 
 もう一方の塚田国土交通副大臣は、4月1日に北九州市で開かれた福岡県知事選挙の候補者による集会で「忖度」発言をしたことが命取りになった。
 適材ではなかった桜田大臣の辞任は当然で、むしろ“引導を渡すのが遅すぎた”感さえする。
 しかし同じ辞任でも、塚田一郎副大臣の「忖度」発言は、うさん臭く悪臭が漂うように思えてならない。
 毎日新聞は5日の朝刊で、下関・北九州道路の建設計画を巡って塚田国交副大臣が『安倍首相と麻生副総理の意向を「忖度」して利益誘導したととれる発言をした』と報じ、発言の責任を取って辞任したと1面トップで伝えた。
 ところが産経新聞は、「辞任に“忖度はない”塚田副大臣」という書き出しで始まる記事になっていた。
 塚田氏は「事実と異なる発言で多大なご迷惑をおかけした。国民の皆様に謝罪申し上げたい」と辞任記者会見で“深々と頭を垂れた”ことが強調されているようにも感じた。
 塚田氏は3日の国会でも、『安倍総理、麻生副総理が言えないから私が忖度したという発言について、誠に申し訳ございませんでした。北九州下関道路に関する発言の内容について、それは事実と異なっているということで撤回させていただきました」と陳謝した。
 「何が違っているのか?」という追及にも「私が忖度したことはございません。安倍総理、麻生副総理の地元の案件だから特別に配慮したということはございません」と弁解している。
  だが弁解空しく、塚田氏は辞任に追い込まれたのだ。「トカゲの尻尾切りだ」という声もある
  4月3日の“NHK政治マガジン”に、“注目の発言集”という記事があり、“塚田一郎国土交通副大臣の発言の詳細”が記載されていた。
   福岡県知事選の候補者の集会で、鉢巻を締めて壇上から発言する写真付きの記事でもある。
   ちょっと長いが、演説を聞いてみよう・・
 「道路整備は11年前に凍結された。コンクリートから人へという、とんでもない内閣があった。
   安倍総理大臣は悪夢のようだと言ったが、まさにその通りだ。
   公共事業はやらないという民主党政権が出来て、こういう事業は全部凍結してしまった。
   皆さん、よく考えてください。下関は誰の地盤か?・・安倍総理だ。
   安倍総理大臣から麻生副総理の地元への道路事業が止まっているわけだ。
   吉田参議院幹事長と大家敏志参議院議員が副大臣室に来て『何とかしてもらいたい』と言われた。
 “動かしてくれ”ということだ。
   吉田氏が私の顔を見て『塚田、分かっているな。これは安倍総理の地元と麻生副総理の地元の事業なんだ。俺が何で来たと思うか?』と言った。私はすごく物分かりがいい、すぐ忖度する。
 総理大臣と副総理がそんなこと言えない。森友学園などでいろいろ言われるが、そんなこと実際にはない。
 でも、私は忖度する。
 それで、この道路事業を再スタートするには、いったん国で調査を引き取らせてもらうことになり、今回の予算で国直轄の調査計画に引き上げた・・・」
 発言はもう少し続くのだが、塚田氏は身内の集会で知事候補の応援ではなく“己の自慢話”をしたに過ぎないのではないか・・私はそう感じている。
 塚田氏は国会で「総理や副総理が言えないから忖度したという発言は事実ではない」と弁解しているが、「忖度」しても、「した」と白状するケースはほとんどないと聞いている。
 注目の発言集で読む限り、忖度したのは吉田参議院幹事長とみるべきだろう。
 「塚田、分かっているな」とか「俺が何で来たか分かるな」という副大臣室の情景は妙に生々しいではないか。塚田氏は“副大臣室の事実”を演壇からレポートしていたのである。
 副大臣室で吉田参議院幹事長らが塚田氏の前に現れたとき、国交省の幹部も同席していた筈だから、記録を公開して“やりとりを明らかにすべきだ”という声もあるが、安倍政権は都合の悪い話しには応じないだろう・・・
 プレジデントオンラインは、「何でも、誰でもが、“安倍首相を忖度して利益誘導を計る”ケースがが多過ぎる。日本のこの政治状況は異常だ」と述べている。
 「令和」という新しい時代が、あと半月でやって来るというのに。
 長期政権が故の「驕り」や「緩み」、「惰性の政治」が、まだまだ続くのだろうか・・・


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