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ミツバチからのメッセージ №4 [ふるさと立川・多摩・武蔵]

ニホンミツバチ復活プロジェクト

                  造園家・ミツバチ保護活動家  御園 孝

 ニホンミツバチをこよなく愛した久志冨士男氏は、教員を退職後佐世保から平戸にかけてニホンミツバチを150群飼育していました。以前教員として赴任していた五島列島の福江島にニホンミツバチがいなかったことを思い出し、2004年から2008年まで5年がかりで五島列島の島を、大きい順に20島生息調査をしました。以前から生息していない4島と、以前は生息していたが絶滅した7島と、現在も生息している7島を確認して、福江島 中通島 宇久島 壱岐島のニホンミツバチが絶滅した4島で開始しました。
 宇久島では福岡から移住した山野氏が1箱のニホンミツバチを持ち込んでいたので、久志氏が近親交配を防ぐために佐世保の群れを4群持ち込んだところ、春に分封が始まり15群捕獲し巣箱で飼育して、取り逃がした3群が野生化していきました。戦後すでに60年以上たち樹木は充分育っていたので、ニホンミツバチのエサは充分すぎるほどあり完全に復活しました。
 壱岐島では地方紙を主宰している種田氏が記事にしたところ、11人が飼育したいと名乗り出て22群を持ち込みました。この島は樹木の生育がダントツでかなり期待できました。
 中通島は山間部にスギの植林地が多く心配していました。一応持ち込んだものの、復活は果たしたが人間関係がうまくいかず交流が途絶えてしまいました。
 福江島では山間部はスギの植林地が多く、平野部には田畑が多く農薬にさらされる心配が有りました。島の医師宮崎氏は積極的にニホンミツバチを飼育したく久志氏に接触してきました。彼は田んぼ3反を馬耕し苗を手植え完全有機をしていて、診療前に桶作りをして伝統を守っていました。農業には鍛冶屋が居なければ成り立たないが、自分ではこれ以上できないと悟り、高校生の息子にお願いして鍛冶屋になってもらいました。そのような人ですから福江島の役場に乗り込み、ネオニコチノイド系農薬を使用しない約束を取り付けて、無事ニホンミツバチを復活させることができました。

4宇久島ー1.JPG
宇久島ではニホンミツバチが野生化して、墓石にも営巣していました。
4宇久島ー7.JPG
離島めぐりは船で行きます。
4福江島ー4.JPG
福江島の宮崎さんを訪ねてなんども島を訪れました。
4一子さんと巣箱.JPG
樹木が復活した壱岐島では蜜源が豊富で巣箱の高さが高くなってしまい、中が蜜だらけになります



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