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私の中の一期一会 №184 [雑木林の四季]

        東京五輪のメダル候補、競泳のエース・池江璃花子が‟白血病”を公表
        ~桜田五輪担当相の「がっかりした」発言が国会で波紋を呼んでいる~

        アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 2020年東京オリンピックのメダル候補と目される競泳の池江璃花子(18)は12日、「白血病と診断された」ことを自身のツイッターで公表した。
 高校生スイマーの池江璃花子は「水の申し子」とも呼ばれ、泳ぐ度に記録を更新して競泳女子界のエース的存在だっただけに、このニュースは日本中に大きな衝撃を与えたといっても過言ではない。
 新聞に池江選手のツイッター全文が、以下のように掲載されている。
「応援してくださる皆様、関係者の皆様へのご報告があります。日頃から応援、ご支援を頂きありがとうございます。
 この度、体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、「白血病」という診断が出ました。私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。
 ですが、しっかり治療すれば完治する病気でもあります。今後の予定としては、日本選手権の出場は断念せざるは得ません。
 今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿をみせられるよう頑張って行きたいと思います。
 これからも暖かく見守っていただけると嬉しいです。  池江璃花子」・・(原文のまま)
  池江璃花子は1月18日から2月10日までの予定で、オーストラリアのゴ―ルドコーストで合宿を行っていた。
 指導する三木二郎コーチは2週目の合宿後半、肩で呼吸をしている池江選手に気付いたという。
 そういうしんどそうな池江の様子を三木コーチはあまり見たことがなかった。
 振り返ってみると、昨年の11月W杯東京大会後に「疲労が抜けない」と話す池江がいた。
 今年1月3日の‟初泳ぎ”でも、泳いだ後のインタビューに「体がだるくて、年々疲れが取れないと感じる」と答えていた。
 1月13日の今年初のレースでは、最も得意な100メートルバタフライで、自己ベストの56秒08より4秒以上もタイムが遅かったのだ。
 1分0秒41のタイムに、池江は「自分でもビックリするくらい遅かった」と呆然としていた。
 オーストラリア合宿では微熱もあったというから、彼女の体調に異変が生じていることが明らかになったのである。
 2月4日に日本人医師がいる現地の病院で血液検査をしたところ、‟すぐ帰国すること” を勧められた。
 今月8日に帰国すると都内の病院に直行、そのまま入院した。検査の結果はなんと「白血病」であった。
 記者会見したルネサンスの吉田正昭社長は「池江選手は病気を早期に発見出来たが、詳細はまだ判明していない。復帰の時期は現時点では未定です」と語っている。
 ‟血液のがん”ともいわれる白血病は、血液に含まれる白血球や、白血球を生み出す元の細胞が異常に増殖する病気で、20歳未満の人がかかる癌の中では最も多いといわれている。
 ‟進行の速さ”や‟癌になる細胞の種類”によって「急性骨髄性白血病」とか「急性リンパ性白血病」などに分類される。「慢性骨髄性」や「慢性リンパ性」もあるので、4タイプあることになる。
 症状は病状によって違うが、貧血や全身の倦怠感、無気力、寝汗などが挙げられるという。
 風邪の症状にも似ていたりするので、健康診断などで偶然‟見つかる”こともあるらしい
 ‟抗がん剤”や‟分子標的薬”、‟骨髄移植”など治療方法も様々だから、まずは詳しい病状を調べる必要があるのである。
「白血病の治療」はかなり進んでおり、現代では絶望的な病気ではなくなった。
 池江選手が、仮に‟骨髄性”だとすると、治療に1年ぐらいはかかるのが一般的で、東京五輪への出場は厳しくなると言わざるを得ない
 30年前、急性骨髄性白血病にかかり闘病経験をもつ俳優の渡辺謙さんは、池江璃花子の白血病公表を知って「今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専心してください。祈っています」とツイートした。
 池江璃花子は13日、ツイッターを更新、「昨日からたくさんのメッセージをありがとうございました」と感謝の思いを綴っている。
 「ニュースで流れる自分の姿に少し不思議な気持ちになります。神様は乗り越えられない試練は与えない。
 自分に、‟乗り越えられない壁はない”と思っています。私にとって競泳人生は大切なものです。
 ですが、今は完治を目指して焦らず、周りの方々に支えていただきながら戦っていきたいと思います。
 励ましのメッセージの中に「骨髄バンクに登録した」とか「輸血、献血をした」などたくさんのメッセージを頂きました。必ず戻ってきます。改めて皆様のメッセージとご協力に心から感謝します。池江璃花子」・・・
 過酷な現実と向き合うことになった18歳に寄せられる各界からの激励は後を絶たない。
 医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は、「池江選手のような一流のアスリートが定期的に血液検査を受けていなかったのではないか」と指摘し、早期発見と報道されていることに疑問を呈している。
 理事長によれば、一般的に‟貧血”は競技成績にダイレクトに影響するという。男女を問わず一般人より筋肉量が多いアスリートは‟貧血になり易い”という。特に,生理がある女性は尚更である。
 最近は定期的に血液検査を受けるアスリートが増えてきているが、まだそれほど多くないのが現状のようだ。
 もし、池江選手が早くからヘモグロビンの濃度をチェックしていたら、昨年末、或いは1月の時点で‟本当の意味での早期診断”が出来ていたかも知れない。
 白血病は‟進行の速い癌”であり、恐いのは‟出血”である。脳で出血が起これば命に関わる。
 検査の数日遅れが取り消しのつかない結果を招くこともあるからホントに恐いのだ。
 今は、採血しなくてもヘモグロビンの濃度を測定できるようになった。採血に比べれば精度は落ちるが「アストリム」という測定装置もある。
 選手やスタッフがその気になれば容易にヘモグロビン検査を実施することが出来る。
 数日診断を早めるだけでリスクを相当減らすことが出来るだろうと説いている。
 水泳競技に限らずあらゆるスポーツ分野のアスリートは、上昌広理事長の「定期的なヘモグロビン濃度測定をすべきだ」という考えを警鐘と捉え、転ばぬ先の杖にして欲しいと私は思った。
 桜田義孝五輪担当相が、池江璃花子の白血病公表について「金メダル候補ですから、日本が期待している選手ですから、本当にガッカリしています」などと‟非常識発言”をしたからタマラナイ。
 翌日の国会で野党から一斉に批判を浴びて、自らの発言を撤回して謝罪する羽目になった。
 しかし、責任の取り方は「辞任以外にない」と求められても「職責を全うできるよう努めてまいります」と辞任を拒否した。
 一方、予算委員会の場で‟五輪の根本原則を定めた五輪憲章”について聞かれると「話には聞いているが、自分で読んだことはない」と答えた。これでは、また問題化するかも知れない。
 国民は池江璃花子が完治することを願っている。
 白血病に詳しい北大病院血液内科の豊嶋崇徳教授は「約7~8割の患者は抗がん剤治療で白血病細胞が消える「完全寛解」の状態になる。その後も抗がん剤治療を2年程度続けることで約3~4割の患者が「根治可能」だと語っている。
 池江選手には期待も大きいだろうが、まずは治療に専念することが先決である。
 東京の次でもまだ24歳、それでいいではないか。焦らず完治に向けて頑張って欲しい。
 


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笠井康宏

藤田さん、こんにちは。池江選手に早完治して欲しいと思います。五輪よりもご自身の命を最優先するべきです。バカな大臣の声は聞き流すのが良いですね。
by 笠井康宏 (2019-02-18 15:56) 

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