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猿若句会秀句選 №93 [ことだま五七五]

猿若句会特選句集 93(2019年1月19日)

              猿若句会会亭  中村 信

 金星に手形をきって初相撲  中村克久
 庭苔に散るも設へ寒椿  丸本 武
 初富士へ金色纏ひ耀けり  児玉竹子
 初雪か一片まざる今朝の雨  柴田弘道
 来る来ない来ない来る来る春隣  大橋一火
 鉋掛け槌打つ音や春隣  内野和也

◆猿若句会一月例会(初句会)の特選句集です。例によって一句だけの短評から始めます。
[短評] [金星に手形を切って初相撲 克久]。[金星]「手形を切る」など相撲の特殊用語が使われていますが、句意はそのままで誰にでも解かるでしょう。いや、一寸お待ちください。「初相撲」がわかりましたか。私は解からないのでいくつかの辞書を調べてみました。該当する単語はどこにもありません。多分誰もが初相撲を、初場所そのものか、取り組みの中のある一組をイメージして勝手に読んでいたのでしょう。俳句は十七音と言う短い詩形ですので時に表現上省略されることがあります。しかい、省略には一定のルールがあり、一見して解ります。初相撲は何の省略かも解からず、こんな表現を見たこともありません。お正月だからあまり堅いことを言わずに許しましょう。と言われても、まずいものはまずい表現です。強いことを言っているのではありません。身内だけの初句会での席題だったと言われても、普通の俳句の発表の場では許されません。推敲しておいてください。
また、兼題は「春隣」だったのですが、他の季語に隠れて二句しか上掲されておりません。バラエティーに富みすぎて票が割れた感じだったようです。これを読んでいる段階では「春」(立春)になっているかもしれません。サイトの中だけでも春をご満喫ください。
なお、恒例の‘18年度下半期の優秀作品は下記のように決まりました。一席[蝉時雨森が元気を出してをり 一火]。同一席[空也忌に何はともあれ南無阿弥陀仏 理]。三席[二人してはぐれ上手や大花火 武]。
◆句会での特選以外の秀作・佳作については中村信のホームページ《あ》[http://saruwakakukai.web.fc2.com]をご覧ください。(ただし、該当欄が一時的に更新不能のため、同「掲示板」投稿欄にて代替しています)


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