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草木塔 №33 [ことだま五七五]

山行水行 9

                俳人  種田山頭火

  酔へなくなつたみじめさはこほろぎがなく

  はだかではだかの子にたたかれてゐる

  ほんによかつた夕立の水音がそこここ

  やつと郵便が来てそれから熟柿のおちるだけ

  散るは柿の葉咲くは茶の花ざかり

  うれてはおちる実をひろふ

  人を見送りひとりでかへるぬかるみ

『草木塔』 青空文庫

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