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バルタンの呟き №49 [雑木林の四季]

「新元号は平和で!」

                映画監督  飯島敏弘

今年の五月、平成天皇の退位による新天皇即位にあわせて元号も改めると閣議決定され、以来、新元号の発表時期が云々されていましたが、新年冒頭の安倍内閣総理大臣の談話の中で唐突に、4月1日に新元号を発表する、と閣議決定したことが明らかになりました。4月1日と云えば、奇しくも、エイプリル・フールの日!ですが・・・

近ごろの安部内閣の政治運営を見ていますと、アメリカのトランプ政権に劣らず、なにごとも選挙対策ありきに思えてなりませんが、僕には、恐らく、新元号発表の時に併せて、自らの内閣で日本の新時代を運営するにあたって、何か国民生活上非常に重要な案件が国会無視で閣議決定されて、安倍首相自身の口から「全力を尽くして、丁寧に、しっかりと・・・まいります」と、例の紋切り型の口調で、さらりと告げられる予感がしてなりません。

このところ、国会で論議されるのは、些細な事案ばかりで、重要な問題はすべてノー文句に、安倍首相の下で閣議決定されて、唐突に施行されている気がしてならないのですが、いかがでしょう。

維新と名付けられた多くの血を流した革命で樹立された新政府の明治時代に、漸く施行された四民(士農工商)平等を謳った普通選挙によって生まれた日本の議会制度が、昭和時代、一時的に、極度に神格化された天皇の大元帥陛下の名の下に、軍人を首相とする事実上の三権を専横した軍政を敷いて無謀な戦争を惹き起こし、惨憺たる敗戦の後、奇しくも与えられた民主主義に則って新憲法を制定して、漸く、全国民平等の、婦人を混えた衆参二院の選挙制議会が確立されて以来、立法、司法、行政の三権分立を維持し続けてきたことが、取りも直さず、世界的にみても奇跡に近い、70年以上にわたる平和をこの国にもたらした事実を、まるで忘れたかのように、重要な案件が国会を無視して、つぎつぎに閣議で決定されていることに、なぜか、国民が一向に、危機意識を抱いていないかに見えるのが、不思議でならないのです。

神格に置かれた先代の昭和天皇の戦争責任と、その贖罪に、人間天皇として、国民から皇室に嫁がれた美智子皇后とともに、皇位一代のすべてを賭けた平成天皇の、退位を控えた幾つかの「お言葉」に込められた非戦、平和への希求に、かつて、少国民と称されて徹底して、男女ともに戦闘員教育を施された世代として、「平成の30年は、平和であったこと」という結びの「お言葉」に収斂された思いを察して、深い感銘をうけました。これは決して、象徴として、侵してはならないと定められている政治への言及、ではありません。人間天皇としての、象徴としての総括としてストレートに胸を打ちました。

さて、新元号です。新元号を「平和」で、と発想したのは、もちろん僕一人ではありません。新聞の新年投書欄にも、その提案一例を見ることが出来ました。あの忌まわしい大東亜戦争を経験した世代ではない方のようでしたが、その非戦の思いのこもった主張には、充分に、共感出来るものがありました。

平も和も、2700年近くとされている日本国の既に経た元号の中に多く含まれている文字ですから、決して安易でも、奇矯でもありません。「平成」も、昭和に馴れた世代の人達にとっては、当初こそは何か馴染みませんでしたが、立派に通用しましたから、始めのうちは幾何の違和感があるかも知れませんが、それよりも、新元号として、平和、平和、と機会あるごとに平和と書いたり打ったり称えたりするうちに、元号として馴染んでくることと同時に、つねに平和を意識させる効能があることは間違いありません。英訳しても、PEACEということで、それを元号に用いる日本の平和主義も、2020TOKYOオリンピック・パラリンピックや、近頃隆昌している観光事業はじめ世界との交歓の場、ネット界などを通じて、現在各所に戦乱が頻発いている地球上全体に広がって行くこと間違いなしでしょう。PEACEを元号とする国の平和提起と行動は、充分以上に説得力を発揮するでしょう。

僕の初夢は、実は、とてもこの場で呟くにあたらない、みじめなものだったのですが、珍しく揃って新年の挨拶にやってきた家族に囲まれて杯を重ねた後のうたたのうちに、こんな事を呟いたのです。新元号は、ぜひ平和で決めましょう!周辺諸国の脅威を称える先に、交歓を支えに、積極的平和外交を押し進めるに相応しい元号ではないでしょうか・・・

もっとも、安という字も、たしかに元号に多く使われていますが、まさか「安麻」などという字を掲げることはないでしょうなあ・・・余白です。


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