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雑記帳2018-10-1 [代表・玲子の雑記帳]

2018-10-1
仙北市の旅の2日目は田沢湖町での収穫体験。きりたんぽにも挑戦しました。

二日目も雨。
前夜、農家とペンションに分かれて宿をとった私たちは、再び、迎えのバスに乗り、収穫体験予定のアグリアサノファームにむかいました。
この雨では畑に入るのは難しいと言いながらも、職員さんが用意してくれた長靴と雨合羽に着替えるうちに、ほどなくアサノファームに到着。元気な浅野さんがでむかえてくれました。

アサノファームでは仙台など各地からの収穫体験者をうけいれています。
自然農法で育てた野菜は元気でおいしいいと評判だそうです。
「今年の一番の畑の敵は、タヌキとカラス、それに高温と日照りだったわね。」
そういえば、我が立川でも、農家の悩みはカラスとハクビシン、ムクドリの大軍です。

雨が少し小降りになったのを見計らって、浅野家のすぐ近くにある畑でトウモロコシをもぎました。
タヌキを3匹つかまえたという、ネズミ獲りを大きくしたようなタヌキ獲りのワナと一緒に、カラス除けのカイトが畑に存在をほこっています。「線路はつづくよ」で、岩本さんが撮った写真にもカイトがあったことを思いだしました。カイトはあんまり役に立たないようだと浅野さんは笑っていましたが、結構、あちこちで活躍したのですね。
わなにかかったタヌキはご主人が山へ放したそうです。3匹はそれぞれ別のときにわなにかかったけれど、大きさから判断して、家族かもしれないと浅野さんは話していました。山で家族が再会できたとしたら、嬉しいですね。


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トウモロコシ畑で今年の出来具合を説明する、元気な浅野さん
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今年の人気者(?)カイト
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これで3匹捕獲したタヌキワナ

多品種を栽培している畑ではどの野菜もみんな元気。大葉が虫食いでないのに、みんなびっくりでした。農薬の代わりに天敵をつかうのだという話でした。

オオバ.jpg
虫食いのない、みごとなオオバ

収穫の後は浅野家の居間でお焼き作りをしました。長野のお焼きとちがって、こちらは餅粉の皮に中身は甘いあんこです。
ホットプレートで焼く、ちょっと焦げ目のついた餅粉の皮がなんともこうばしくて美味しかった!

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餅粉の皮にあんこをつつんでおやきを作る作業も和気あいあい。

お昼は民宿「かまど」で、もいだトウモロコシを味わいました。
出された漬物は多種多様、中でも自慢の葡萄漬けは美しい色あいです。まだ葡萄のとれない今の季節は、カシスで色を出すのだとか。秋田では主婦は漬物がつくれなければ一人前とは言えないのだそうです。

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秋田のつけものたっぷりの昼食は囲炉裏を囲んで

雨はずっと降り続き、雨足は大きくなるばかり。
農家のおかみさんたちはみんなして「かまど」へ手伝いにやってきていました。
囲炉裏のある「かまど」は格好の交流の場になりました。
田沢湖町の民宿では一軒に負担が集中しないように、お互いに助け合う、そんな仕組みを作っています。

昼食後はこの旅の唯一の観光地、田沢湖畔をバスでめぐりました。
あいにくの雨では、水深日本一という、美しい緑青の湖もそれと判らず、金色に輝くたつこ姫の像も雨にけぶるばかり。さすがに観光客もまばらでした。

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雨の田沢湖

1940年に発電、農業用水の利用のためと称して、酸性の源泉水の流れ込む玉川から水をひいた結果、田沢湖のクニマスはすがたを消しました。近年、中性化の取り組みを進めて、まだ生物の住める環境ではないが、徐々に水質はもどってきているという話もききました。
                                                          
宿に帰りついて、その夜は娘さんに教えてもらいながらきりたんぽ作りに挑戦です。
炊いたご飯を面棒で荒つぶし、きりたんぽ用の四角い串にまきつけていきます。1本にご飯120gが目安です。意外に簡単に作り方をマスターして褒められました。
夕食にでた美味しいきりたんぽ鍋は、出しは比内鶏でした。

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きりたんぽ作り
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ブドウ漬けは甚吉の夕食にも出ました。

三日目は乳頭温泉です。

温泉郷を取り巻くブナ林を、天気がよければ散策の予定でした。
バスの中で見せてもらった、輪切りにしたブナの板は直径30cm、これで樹齢90年ということです。ブナは杉に比べればはるかに成長が遅いのです。
成長が遅いため、樹は固くて重く、細工が難しいので建材には向きません。おまけに腐りやすいときています。
建材にはむかないけれど、植林された杉と違って保水力が強く、緑のダムとも言われます。
戦後の一時期、伐採されたこともありましたが、まがった樹を残したのが幸いして、ブナ林は復活しました。

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直径30cm、これで樹齢90年!
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雨のため車窓から撮ったブナの林

ブナの実はクマの大好物です。集めたドングリを溜めて置くクマ棚は鳥の巣のようだとか。また、春先の酸っぱい新芽も、クマは食べるのだそうです。
そして、ブナ帯はふしぎに、縄文文化帯と一致します。
豊かなブナ林は生き物に優しく、クマだけでなく、縄文文化も育んだのでした。

乳頭温泉郷は秋田の誇る秘湯です。 7湯のうち、黒湯温泉に浸かり、鶴の湯温泉でお昼と食べるという、贅沢な温泉巡りをしました。

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緑がかった乳白色の黒湯温泉
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鶴の湯温泉本陣
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ミズなどの山菜、イワナ、山の芋汁の昼食
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名物山の芋鍋 自慢の山芋だんごはつなぎもなく、おどろくほど粘りがあっておいしい。

雨に叩かれた3日間でしたが、秋田仙北地方を堪能した旅でした。
添乗員のほかに職員のお三人が付き添ってくれ、二度とない旅になりました。
田沢湖駅のホ―ムまで見送ってくれた、田口さん、伊藤さん、そして坂本君、ありがとうございました。

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