玉川上水の詞花 №150 [ふるさと立川・多摩・武蔵]
チダケサシ (ゆきのした科)
エッセイスト 中込敦子
細いが真っ直ぐで丈夫な茎は50~60センチほどになり、その上部の短い柄に淡紅色の小花を房状につけて咲く。
樹下に楚々と咲いている姿を目にすると、「やあ」と声をかけたくなるような風情の野草である。
茎の下方についている卵型の葉も縁が鋸歯のように刻み込まれ、羽状複葉をなして趣がある。
和名は「乳蕈刺」と書く。乳蕈という茸は採集するとき、もぎ取り口からミルク状の液が滴ってくるので、持ち帰る時にこの野草の茎に刺したことに由来するという。
山野の湿った草地に生える多年草で、上水に咲くのは淡紅色が多いが、紅色の濃淡の差が異なる花も3種ほどあるそうだ。
チダケサシの葉
花 期
春 3~5月 夏 6~8月 秋 9~11月 冬 12~2月
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モグラ通信:http://www.h4.dion.ne.jp/~mogura1/index.htm
2015-07-25 22:59
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