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ペダルを踏んで風になる №25 [雑木林の四季]

安全第一

            サイクリスト・バイクショップ「マングロ-ブ・バイクス」店主  高橋慎治

まだまだ日中は暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね。
銀座での「メダリスト・パレード」が終わり、ロンドン五輪にも一区切りがついたように思われます。
マイナスな話題の多かった日本に、前向きな明るい話題をもたらしてくれた今回のオリンピックは、メダルを獲得できなかった選手の頑張る姿に多くの応援・声援を心から送ることが出来ました。
日々の生活での多少の不安や不満は誰にでもありますが、観ている者にもそういう気持ちを吹き飛ばしてくれる力がスポーツにはあると銀座での群集を見て改めて感じました。
やはりスポーツの攻める姿勢は、観る者に勇気とヤル気をくれますね。

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夏休みも終わり、いよいよ下期のスタートですが、そろそろ経済の先行きに明るさを実感出来るようにもなりたいですね。
最近、自転車に乗っていて感じることが多くなったことが幾つかあります。
もちろん自転車愛好者が増えたことは喜ばしいことで、社会的な認知度が上がることは自転車界において有益なことでもあります。
ただし、自転車愛好者の増加とともに事故や事件の件数も増えていることは想像に難くないです。
この中で被害者になってしまう方と、逆に加害者になってしまう立場の方がでてきます。
自転車に乗っている方の誰もが事故や事件を望んでいるはずもなく、大概の方は偶発的に起きる事象だと考えていると思います。
自転車に乗っていて一回でも交通事故に遭われたことがある方はそのときの状況を思い出してみてください。
信号等で停止していたときに後ろから車に追突されたとか、交差点を直進中に信号無視の車に横からぶつけられたとかでない限りは自転車と自動車の交通事故では何らかの事故に至る理由があると思います。
おそらく一番多い理由は自転車と自動車双方に当てはまると思いますが、「だろう」運転だと思います。
「あの自動車は止まってくれるだろう」、「あの自転車は曲がってこないだろう」等、双方が自分に都合の良い解釈で運転をしてしまうために事故が起きてしまうかもしれない事象です。
事故に遭われてしまった方がよく口にする言葉で、「まさか○○が○○してくるとは…」ということを耳にすることがあります。
「まさか…」ということは、相手を認識していた場合や事象の予測が出来たということではありませんか?
自転車に乗っていて、単純に後ろから自動車やトラックが接近してきた事に気付いてはいませんでしたか?
乗り物全てに言えることだと思いますが、全力のイッパイではなくて2割くらいの余裕をもって運転しましょう。
そうすることによって「あの自動車は止まらないかも知れない」、「あの自転車は曲がってくるかも知れない」というように「かも知れない」運転が出来る余裕が生まれます。
自転車で走行中に信号無視の自動車に轢かれても、悪いのは自動車の方ですが痛い思いをするのは自転車の方です。
運が悪ければ命を落としてしまうかも知れません。
この場合、たとえ自分の信号が青でも「信号無視の自動車が突っ込んでくるかも知れない」という意識でいるのと、「まさか自動車が信号無視をすることはないだろう」とでは、結果が大きく変わってしまうかも知れません。

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自転車という交通手段、自転車というスポーツ、自転車という車両、既に道路上では自転車が立派な乗り物という認識が世間には出来上がっています。
もちろん道路交通法においても自転車は原動機付自転車と同じ軽車両に区分されるれっきとした車両です。
通行区分は車道で、交差点の右折は二段階右折が基本です。
交通量の多い幹線道路等では例外的に歩道の通行が認められますが、左側車線の歩道における車道側を歩行者に注意しながら徐行しなければならない等の決まりがあります。
実は、自動車の運転免許証を取得している方なら誰でも自転車とのかかわりを理解していますが、そうでない方は交通法規を学ぶ機会が殆ど無いはずです。
皆さんは義務教育の一環として所轄の警察署による自転車交通安全教室を体験している方が大半でしょうが、その後の大人になってからの自転車の交通安全にかかわる機会は少なくなってしまいます。
自転車の運行において一人乗り自転車への二人乗りや夜間走行の無灯火がいけない事は皆さん承知でしょうが、ステレオイヤホン等の使用や携帯電話の操作・通話も走行中はしてはいけない事の認識がまだまだ低いようです。
自動車において携帯電話の使用は停車が基本で運転中の携帯電話使用は禁止ですが、これは自転車の場合でも同様です。
また、音楽を聴くにしても、もし自動車においてステレオイヤホン等で両耳を塞いでしまったら聴覚からの情報が得難くなるため、救急車やパトカー等の緊急車両の通行に支障をきたす恐れがあり、状況判断の遅れを生む恐れがあるため大変危険です。
これが自転車の場合なら、後から近づくトラック等に気が付かず大変危険な状況になるかも知れません。
でも、そうはいっても音楽くらいは聴きたいし・・・ そういうときは電池で起動する外部スピーカーにプレイヤーを接続して鳴らしてみて下さい。
自分の好きな音楽がペダルを踏む風にのって聞こえてきます♪~♪
耳の中だけで聴く音楽よりも風にのって聞く音楽の方が気持ち好いです。
そして、その方がずっと安全ですね(^^)d

追伸
お陰様で私のつたない話も二年目に突入です。
いつもありがとうございます。


【ツール缶】
スポーツ車の装備でうっかり忘れてしまいがちなものが「ベル」です。

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反射板と同様に保安部品になりますが、歩道でベルを鳴らして歩行者を脅かさないように…


※《私のお気に入り》
このタイプなら殆どのスポーツ車に装着出来ますね。

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ステムの上にメーターが載っていても、後ろに向ければジャマにならないかな・・・


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