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ペダルを踏んで風になる №13 [雑木林の四季]

三寒四温

             サイクリスト・バイクショップ「マングローブ」店主  高橋慎治

今年のスギ花粉飛散量は少なめなのでしょうか?
例年になく毎日を玄米食にと心掛けておりますが、はたして功を奏しているのでしょうか。
辛い花粉症の症状が見事に封じ込められています。
医食同源とはいいますが、日々の積み重ねなのですね。

寒い寒いといっても、やはり春は毎年やってきますね。
日本には四季があることで日々の生活や気持ちにメリハリがつくように感じます。
2月を迎えてから今年も長距離サイクリングで自転車版ラリーのブルベが本格的に始まりました。
走行距離の一番短いブルベでも200kmからの走行です。
200kmを完走すると次は300km、その次は400km、んでもって次は600km!!
昨年は4年に一度の【パリ・ブレスト・パリ】通称P・B・Pがありました。
その走行距離は1200kmに及びます。
もちろん、だらだらと走っているのではなく総走行の制限時間が決められ、チェックポイントも決められた時間内にきちんと通貨することが条件です。
参加した方にお話を聞くと、「補給と仮眠の確保が完走の条件」と伺いました。
当然、機材の規定も定められており、もちろん交通法規は厳守です。
このロングライドは、スピードや順位を競う競技ではなく、あくまで完走が最大の目的だそうです。
「マイペースで淡々と他人に惑わされないことを心掛ける。」とはSR(スパーランドヌール=全てのブルベに完走された偉人)のお方のお言葉です。
なんだか、人生経験豊富な尊い仙人のお言葉の様に感じてしまいました。
もちろん、私も練習での200km超はありますが300kmは走ったこともありませんし、今は到底走れませんよ。
国内のブルベでは交通量の多い幹線道路は安全面からルートとして避けるでしょうが、山間部や郊外では狭い道路も走らざるを得ません。
自動車から見たら狭い道路での自転車の存在は大変気を遣うでしょうが、「優しい運転」を同じ自転車乗りとしてお願い致します。

さて、3月に入り「春一番」も間もなくでしょうが、サイクリングシーズン突入直前でマイバイクのお手入れは万全ですか?
「この間まで使えていたから大丈夫」とは、本当に大丈夫でしょうか?
自動車には「車検」という制度がありますが、自転車の点検・整備は各自の責任になります。
もちろん自転車の点検・整備の不備は、自転車も車両ですので道路交通法違反になりかねません。
楽しいサイクリングですから、万全の備えを心掛けましょう。

実は、最近のお客様の自転車趣味の傾向に今までと比べて少し嗜好に変化があるように感じます。
昨今の自転車ブームを牽引してきたロードレーサータイプの自転車から泥除けのリクエストのあるツーリングタイプの自転車やしなやかなフレームの性格をもったスチールフレームの自転車の引き合いが多くなってきました。
やはり、ご自身の自転車趣味の方向性や所有している自転車と違う素材やタイプへの興味の幅が増えたことが要因でしょうか。
主体的に目的に合った自転車をあつらえる方が増えてくるという事は、自転車趣味人の成熟度合の向上でもあり、大変喜ばしいことです。
冒頭でお話したブルベに参加される方の大半はスピード重視のロードレーサータイプの自転車にお乗りでしょうが、泥除けの装着されたスポルティーフやランドナーといった旅自転車での参加の方もいらっしゃるそうです。
ブルベでは競技特性上、雨天での走行も敢行されます。
長時間・長距離での雨天走行は降る雨と跳ね上げる水しぶきとで体力の消耗を引き起こしますが、同時に股ズレや冷えなどによる身体的故障も引き起こす恐れがあります。
まして春先のこの時期の長時間の雨天走行ともなれば、泥除けの有るのと無いのでは正に明暗を分けるほどの違いがあるように思われます。
活動中の体温低下は、判断力の低下や免疫力の低下をもたらします。
楽しいサイクリングになるか、辛いサイクリングになるかはチョッとした備えの違いなのです。
皆がそうだからと右へ倣え的な考えではなくて、ご自信で何が自分にとって必要なのかを考えてみると行動が分かりやすいと思います。
「マイペースで淡々と他人に惑わされないことを心掛ける。」とは自身を客観的に見ることなのですね。
ときに兎のように振舞うときがあっても亀のような堅実さが基本なのです。

pedaru13-1.jpg

さあ、今年はどんな自転車ライフを満喫しましょうか!?
今は肌寒い日があっても、じきにうだるような暑い夏がやってきます。
時間が無いことを言い訳にしないで、時間を作ってサイクリングに出掛けたいものです。
手元の自転車を眺めていると、遠出のイメージが浮かんできます・・・
四季を感じながら気持ち良い風になりましょう♪

【ツール缶】                                                                   何処のお宅にも大概ネジ回しのドライバーの一本はありますよね?
ネジ回しは一般的に「+」と「-」の先端のどちらかの形をしています。
実は、この先端ですが「サイズ=大きさ」があります。
ホームセンターのネジ売り場でネジのパッケージを見て下さい。
ほとんどのものに使用ドライバーのサイズが明記してあります。
ネジに合わないドライバーでは本締めのときに必ずネジ頭を痛めてしまいます。
安全・確実な作業は的確な道具を用いることが大切です。
ネジの一つでも、きちんと締めたいですね。

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※《私のお気に入り》
雨の日も風の日も・・・(風は辛いか;)

pedaru13-3.jpg

http://www.sks-germany.com/?l=en&a=product&r=mudguards&i=6409800121&CHROMOPLASTICS

簡易的なモノはいくつもありますが、やはりフルには敵いません。
ダブルのステーが剛性面・強度面で威力を発揮します。
もちろん汎用品ですので大概の自転車への装着は可能です。
ただし、フィッティングには、かなりのセンスが必要ですよ


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