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玉川上水の詞花№4 [アーカイブ]

アカバナユウゲショウ

                                 エッセイスト    中込敦子

akabanayugesyo.jpg初夏から盛夏にかけて上水周辺の草地で淡紅色の可憐な花を見かけたが、しばらく名前が分からなかった。

インターネット植物図鑑でマツヨイグサを調べている時に、その仲間であるアカバナユウゲショウだと判明して、何て優雅な名前だろう!と感動した。

4枚の花弁からなる花の径は1センチ前後だが、周囲の草葉に埋もれながらも薄紅色の花は人目を引いて清涼感がある。

葉は互生し長さ約3~5センチ、幅は1~2センチの披針形~卵状披針形で,縁は浅い鋸歯があり波打っている。

帰化植物でアメリカ大陸より明治期に渡来した当初は鑑賞用だったが、現在はほぼ野生化しているアカバナ科の多年草だ。

夕方に開花するのでその色と合わせて赤花夕化粧の名前がつけられているが、昼間から開花していることも多い。

ユウゲショウ(夕化粧)は古くからオシロイバナの別名として知られるが、それと区別するため科名のアカバナをつけたとも言われている。その名に相応しい優雅な花だ。


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