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玲子の雑記帳2009-05-11 [アーカイブ]

 5月10日、原稿を寄せてくださった中野隆右さんのお宅におじゃましました。中野喜介の軌跡を辿る形で戦後の立川を書いてくださるというお話でした。20年ほど前に福岡から越してきて住んだところが中野さんのお宅の目と鼻の先だったにもかかわらず、伺うのは今日が初めて、分家とはいえ250年続く由緒ある家系と知って少々緊張しながらの訪問となりました。

   昭和5年に建て替えたという住宅は、敷地も1000坪をこえるとか、サラリーマンがようやく購入できた土地とは比べ物になりません。この日、外は真夏日でしたが、玄関をはいるとひんやりと気持ちよく、驚いたことに、広い土間のたたきはコンクリトに紛うほどに踏み固められた白土なのでした。 

  用件は簡単にすんで、今いろいろ調べていることがあると奥から古い地図や新聞を取り出してこられ、思いがけず、立川の昔の話を聞かせてもらえることになりました。新田開発して立川駅にいたる南砂川のこのあたりは、むかし7軒の農家の所有だった話は聞いていましたが、それが砂川村からのけ者にされていたために旧来の砂川の耕作地を売ってもらえなかったなどという話は始めて聞くものでした。所番地を示す戦前の古い地図を見れば、南砂川が砂川のなかではよそ者だったことがよくわかります。今でも(砂川の)阿豆佐見天神社の氏子と(南砂川の)愛宕神社の氏子は一緒にはならない、こんな小さい場所でもそうだから、まして宗教対立のあるパレスチナのようなところは簡単にはいかないと、話はいつのまにか世界に広がって、昔を知る人の話はなかなかに興味が尽きません。戦後の立川の連載が終わったら昔の砂川の話を書いて欲しいなあと思いながら中野家を後にしました。 

「知の木々舎」のこのブログは6月の講座の開講にあわせて準備を進めてきました。カテゴリーの中身も徐々に埋まっていく予定です。                


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カトー

祝・「知の木々舎」ブログ開始!!

緑あふれる感じが、とても素敵です。

立川を基地として、学びの場がグングン拡がるといいですね。

陰ながら、成功をお祈り致します。

by カトー (2009-05-13 00:05) 

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